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酒さの症状と悪化因子

おはようございます、清原です。

酒さは情報量が多いので、何回かに分けて書いていきますね。

酒さは原因不明の疾患です。ただし、日光や高気温・低気温などの外部環境、精神的ストレスや食べ物などの内部環境、その他の遺伝的素因など、複数の原因が重なって発症・悪化すると考えられています。病名に「酒」という字が入っていますが、「お酒を飲んでいないのに、飲んだように赤い」ことが、由来と考えられます。

主な症状として、頬の赤み、赤い盛り上がり、にきびのような膿をもったぶつぶつ、毛細血管の拡張があります。自覚症状として、ほてり、ヒリヒリ感、皮膚の乾燥があり、他にもむくみ、目の痒みや充血などがあります。

大きく4つのタイプに分けられます。下の図を参照してください。

 

酒さの場合は炎症が真皮という部分で起きていて、一般的な湿疹より少し深い部分となります。また、脂腺毛包系の炎症も伴い、毛包虫(にきびダニ)も関係していることも分かっています。ただしにきび様の発疹があっても、にきびのような「毛穴のつまり」は認めません。

酒さを悪化させる可能性があるものとして

  • 日光を浴びる
  • 高気温の天候
  • 激しい運動
  • 熱いお風呂
  • 香辛料の効いた食べ物
  • 暖かい・冷たい室内(寒暖差)
  • 熱い飲み物
  • 特定の果物
  • 特定の野菜
  • 心理的なストレス
  • アルコール摂取
  • 湿気
  • 特定のスキンケア用品
  • 特定の化粧品
  • 病気などの健康状態が悪い時
  • 酢や油・調味料に漬け込んだ(マリネされた)肉
  • 乳製品

これらを全て避けるとなると、途方に暮れてしまいますね。ただ、病気の主体が「毛細血管拡張」と言われると、イメージしやすいかもしれません。つまり、毛細血管が拡張している状態だと、「血流が増えること」をすると赤みが増しやすくなります。

上記の食品の場合は、乳糖不耐症の方が乳製品を摂ると炎症を促進する可能性があること、オメガ6系脂肪酸を摂ると炎症を起こしやすくなることなどが考えられます。また、ソラニンを含む野菜(トマト、ナス、ピーマン、スパイス類)などは、酒さの悪化する方がいることが報告されています。

いろいろ一度に気を付けようとすると大変なので、「私の場合、これかも」と思えることから少しずつやってみてくださいね。

 

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