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2025.03.09 酒さの外用治療①
こんにちは、清原です。
酒さの外用治療のお話です。
酒さはバリア機能の低下を伴います。そして紫外線、活性酸素、ニキビダニなどの様々な原因で慢性的な炎症をもたらす疾患です。
バリア機能の低下があると肌の水分蒸散量が増えてしまい、さらにバリア機能が低下してしまいます。つまり保湿(しかも低刺激の)は必須となります。
酒さの保湿剤のファーストは、親水クリームです。ワセリン基材なので低刺激ですが、クリーム状なので使いやすいです。成分に精製水が含まれているので、精製水の蒸散作用によって皮膚を冷却し、消炎・止痒効果を発揮してくれます。
塗り薬はロゼックスゲルが、今ではすっかりおなじみとなりました。有効成分であるメトロニダゾールは、酒さの原因の一つである毛包虫やニキビ菌の増殖を抑え、抗菌する作用があります。また、酒さ病変部に増加している活性酸素種の生成を抑えることで抗炎症作用を示します。2022年に酒さに保険適応となりました。
妊娠3か月以内の方は使用できないので、ご注意ください。乾燥しやすいので、親水クリームとの併用をおすすめいたします。