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2026.01.12 デュピクセントは、アトピー性皮膚炎治療薬として、生後6か月から使用できる唯一の生物学的製剤です。
こんにちは、清原です。
子どもの皮膚疾患の中でも、特に保護者の方が悩まされるのがアトピー性皮膚炎ではないでしょうか。かゆみでぼりぼり掻き続けて眠れない夜、繰り返す発疹――お子さん本人も、家族みんなの心身にも大きな負担を与えます。しかし、アトピー性皮膚炎は治療によりかゆみがない、もしくはかゆみが軽い状態を目指すことができます。
デュピクセントは、2018年に承認されたアトピー性皮膚炎治療薬です。皮下に注射する治療薬で、炎症を引き起こす原因物質(サイトカイン)に働きかけ、炎症やかゆみを抑え、皮膚のバリア機能を守る効能があります。既存治療(ステロイド外用、抗ヒスタミン剤内服など)を6か月以上適切に使用しても効果不十分な、中等症から重症のアトピー性皮膚炎に適応があります。
デュピクセントの特徴
小児アトピー性皮膚炎の治療の重要性
★ アレルギーマーチを抑える:近年、湿疹がありバリア機能が低下している赤ちゃんの皮膚から食物が入り込むことにより、食物アレルギーが発症するという仕組みが分かってきています。湿疹を速やかに治療することで、食物アレルギーの発症を抑制できる可能性があります。
★ アトピー性皮膚炎に伴ううつ・登校拒否を減らせる可能性がある:アトピー性皮膚炎はお子さんの心理面にも影響を与え、特に重症アトピー性皮膚炎のお子さんはうつ症状を呈する可能性が高いと言われています。
★ 成長障害を防ぐ:痒みによって十分に眠れないと、身長の伸びが悪くなります。デュピクセントで治療することにより夜間しっかり眠れるようになり、身長が伸びたという報告例もあります。
注意点としては、生ワクチン接種の予定があるお子さんになります。デュピクセントを投与接種後、12週間以上あけてから生ワクチンを接種してください。生ワクチンを接種後は、4週間以上経過してからデュピクセントを開始してください。ややこしいですが、デュピ後は12週開ける、生ワクチン後は4週開けるです。
当院では患者様お1人お1人に合った治療法をご提案いたします。デュピクセントはアトピー性皮膚炎のファーストチョイスではありません。従来の治療(スキンケア、外用剤、内服薬、悪化因子の除去)をしっかりと6か月以上行い(または他院でどれだけ行えていたかを確認し)、それでも効果が乏しい方へのご使用になります。ご興味のある方は、どうぞお気軽にお尋ねください。デュピクセントは高額ですが、幼小児期は保険の範囲内の一定額で打てるので、始めやすいと思います。デュピクセントの適応のあるお子さんは、ぜひ初めていただき、かゆみから解放されていただきたいです。
