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アトピー性皮膚炎について

こんにちは、清原です。

今日はアトピー性皮膚炎について書いていきます。

アトピー性皮膚炎とは、「増悪と軽快を繰り返す,瘙痒のある湿疹を主病変とする疾患」で、皮膚の乾燥やバリア機能の低下を伴います。悪化因子は乾燥、アレルゲン、ストレス、寒暖差など多岐にわたります。

治療としては、主に以下の三つがあげられます。

  • 保湿ケア: 皮膚が乾燥するとバリア機能が落ち、外的刺激の影響を受けやすくなります。特にこれからは乾燥しやすい季節になりますので、保湿ケアは必須です。部屋の湿度も下がらないように気を付けましょう。
  • 炎症の抑制: 炎症によってかゆみが生じ、日常生活に影響が及ぼされますので、かゆみの無い状態にできるだけ早く移行させましょう。ステロイド外用、抗ヒスタミン薬の内服の開始、継続が基本です。非ステロイド性の抗炎症薬(プロトピック軟膏など)やステロイド内服、シクロスポリン内服を使用することもあります。また、最近は生物学的製剤や経口JAK阻害薬などの新薬もあります。
  • アレルゲン回避: アレルギーの有無を検査し、アレルゲンを避けるようにしましょう。

そのほかにも、規則正しい生活をする、食事のバランスをきちんと取る、睡眠をしっかり取ることなども大切です。

アトピー性皮膚炎の治療で目指すのは、

① 症状がない状態、あるいはあっても日常生活に支障がなく、薬物療法もあまり必要としない状態
② 軽い症状はあっても、急に悪化することはなく、悪化してもそれが続かない状態

となります。

アトピー性皮膚炎は良くなったり悪くなったりを繰り返しやすい病気です。体質なので完治を目指すのは難しいですが、良い状態を維持することはできます。患者さんご自身の「いい状態」を目指し、がんばっていきましょう。

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