こんにちは、清原です。
「夏だけ水虫」の方、時々いらっしゃいます。
「いつも夏だけ水虫になって、冬は治るんです。今は治っていますが、あったっかくなると、また出てきます。」
そう思いますよね、それが実は・・・
夏が過ぎ秋になると白癬菌の増殖が止まり、その数が減ってきます。白癬菌は角層の下にまで増殖しないと、痒みや水膨れといった症状を起こさないので、白癬菌が少なくなると、治ったように見えます。つまり冬には白癬菌が少なくなって、症状が出なくなっているだけで、白癬菌は残っています。白癬菌が残っていると、春から夏にかけて高温多湿の季節になるとまた白癬菌は増え、足白癬の症状が出てきます。
以上、日本皮膚科学会のQ&Aの抜粋です↑
つまり、「夏だけ水虫になる」方は、冬も目立たないだけで水虫が残っているということです。
水虫治療のゴール設定は、我々でも難しいです。
蒸れやすい靴(長靴、安全靴など)を日常的に履いている方や、家庭内に水虫の方がいる場合など、治りにくいケースもあります。
家庭でできるケアとしては、毎日足を洗うこと。石鹸を使ってなでるようにゆびの間もきれいにしましょう。白癬菌が皮膚内に侵入し、感染が成立するまで最低24時間かかるので、24時間以内に足を丁寧に洗えば移りにくいです。家庭内に足白癬の方がいる場合は、スリッパや足ふきマットの共用を避けてください。
靴のケアとしては、靴を2足用意してローテーションしていただき、履かない日の靴はしっかり乾かすといいでしょう。
また、白癬菌は髪の毛、垢、ほこりにまみれて部屋のすみなどに残ってしまいます。掃除、換気もがんばりましょう。