こんにちは、清原です。
今回は、前回のブログで触れたオートファジーについてです。
2016年、大隅良典教授が「オートファジーの仕組みの解明」でノーベル賞を受賞したので、オートファジーのことをご存じの方もおられるかと思います。
人間の体は37兆個の細胞でできています。
その細胞の中にはミトコンドリアなどの細胞内小器官がたくさんあります。そしてそれらは劣化していきます。その劣化した細胞内小器官を選択的に分解する仕組みがオートファジーです。劣化した細胞内小器官をそのままにしておくのは良くないので、このようなメカニズムが働きます。分解産物は、使える部分は再利用します。体内ってエコですね。
ファスティングでオートファジーも活性化するのですが、ここでふと、私の頭に疑問が生じました。
「オートファジーって必要なのかな?アポトーシスでよくない?」
アポトーシスは細胞の自殺と言われています。異形細胞(=癌の芽)ができてしまうと、細胞が自分で壊れる「積極的な死」です。
でも細胞は毎日大量生産され、入れ替わっているので、アポトーシスで事足りないかな?
オートファジーって必要?
(ただし、神経細胞、心筋細胞などの生まれ変わらない細胞はオートファジーが必要です。)
そこで、読んでみました。
吉森保先生の著書「LIFE SCIENCE」。
吉森先生は大隅先生のオートファジーの共同研究者だった方ですが、この本、難しい内容なのにとても読みやすく、私は吉森先生のファンになってしまいました♪
そしてそこに書かれていたことにも、感銘を受けました。
「ミトコンドリアに穴が開くと、自殺を誘導する物質が漏れてしまい、死ななくていい細胞が自殺してしまう」そうです。
これはマズいですよね、人間の体は細胞でできているんですから。
とゆうことは、オートファジーは絶対に必要ですね。劣化したミトコンドリアを分解してくれるんですから。
オートファジーすごいなあ~。
そしてオートファジーが活性化しやすいのは、腹八分目、適度な運動、脂っこい食事を避ける、だそうです。
普通のことなのも、ありがたい。
そしてまた出てきたミトコンドリアについては、またの機会に。。